2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

№13:周山城(京都市)

周山城縄張図 周山(しゅうざん)城は丹波を代表する屈指の山城であり、また明智光秀と言う歴史上有名な戦国武将の築城でありながら、一部の城郭研究者・愛好家を除くと未だ知名度が高くない。もし石垣が崩れずに残されていたならば、おそらく但馬竹田城にも匹…

№12:西生浦倭城(大韓民国蔚山広域市蔚州郡)

西生浦倭城縄張図 「生涯のうちに一度は見ておきたいお城は?」と尋ねられれば、筆者は迷うことなく西生浦(ソセンポ)倭城の名を挙げる。決して同城が倭城の中で一番好きと言うわけではないのだが、遺構の保存状態に加えて、縄張りの巧妙さや見栄えの良さなど…

№11:神田城(和歌山県西牟婁郡すさみ町)

神田城縄張図 神田城は、紀伊半島南部の和歌山県西牟婁(にしむろ)郡すさみ町神田に所在し、北は温泉で有名な白浜町と、南は潮岬のある串本町とに挟まれる位置にある。 初訪城の日時は記録していないので分からないが、筆者が大学の春休みで実家に帰省中だっ…

№10:東莱倭城(大韓民国釜山広域市)

東莱倭城縄張図 東莱(トンネ)倭城は、釜山広域市東莱区に所在し、標高105m(比高75m)の望月(マンウォル)山に占地する。当城が占地する望月山は、山火事防止の措置から1年間のうち11月1日から翌年5月31日までの、実に7カ月間が門扉を閉ざして入山禁止と…

№9:石垣山一夜城(神奈川県小田原市)

石垣山一夜城縄張図 初めて石垣山一夜城を訪城したのは、忘れもしない1990(平成2)年8月6日のことである。筆者が初参加となった全国城郭研究者セミナー3日目の見学会にて、小田原城、石垣山一夜城、山中城を訪れた時のことである。 セミナー2日目のシン…

番外編:『戦国の山城大全』掲載の周山城縄張図盗作について

周山城縄張図(筆者作成) 『歴史人』№101:戦国の山城大全の縄張図 雑誌『歴史人』№101:戦国の山城大全(2019年、KKベストセラーズ)の56頁「周山城」の縄張図で、「近畿の名城を歩く(吉川弘文館)を参照して作成」とあるが(同書の作図はF氏)、この図は間違…

№8:順天倭城(大韓民国全羅南道順天市)

順天倭城縄張図 順天(スンチョン)倭城は、釜山広域市より西方へ130km余りの全羅(チョルラ)南道順天市海龍(ヘリョン)面新城(シンソン)里に所在し、倭城築城網の中では最西端に位置する。 当城は、全羅道記念物第171号に指定されている。1597(慶長2)年、後世…